生まれ落ちた日から
生きることしか見ていない

雑草と呼ばれても
踏み付けられても

私のこころは負けたりしない




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水溶性の記憶の中で
人は雲になっていた

分子よりも原子よりも小さい
超原子核で構成された気の力で
雲たちはしばしば争い
互いを散らし合う

その世界では油断ができない

相手の出方を読めなければ
一瞬にして分解されてしまう

いつも生きることに必死で
ひどく疲労していた

あまり今と変わらない未来の話




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あの頃、私は上を目指すことしか知らなかった。

それが自分にとって最良の道だと信じて疑わず、
太陽や月と向き合う術も、空と海をつなぐ方法も、
ただ、まっさらに知らなかった。

世界は、外に広がるもの。
サイズは、外に起因するもの。

ちっぽけなのは、上を見ないもの。

そんな金魚鉢のような理屈を、
取り払ってくれた人も、今はもういない。

自分の足で歩きだした世界は、
すべてが色を讃えるように、歌う。

何が何やら、いとおしく美しい。





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距離について考える

点と点をつなぐのは
直線ではないかもしれない

歪んで捻れた曲線
もしくは、空白という空間

引きよせ合い、あるいは、弾き合う
磁力のような何か

目に見えない距離は
遠近というよりも強弱で
感じるものなのだろう

それぞれに強く




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何ごとも期待せず
待つともなく待つ

なんとなく時を過ごす

雨ざらしの日は
じっと息をひそめる

そんな自分を不安にさせる
春風がとても苦手だった




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土に眠る虫の子たちは
大きく地がうごめこうとも

ただ強く強く
自らが生きることを疑わず
信じているのだと思う

夜明けの春を
信じているのだと思う




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「trance」
http://www.myspace.com/natsumunemi/music/songs/trance-86646455


雪の音がきえるころ
しずかな夜の月明かり

はらはら 桜の花びら散って
くるくる 舞って踊るでしょう

儚い夢を 見るでしょう


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ガラスの薔薇は
微かな音を立てて折れ
慟哭したけれど

その声は透きとおり
誰の耳にも届かなかった




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スペアを用意しておけば
なくしても大丈夫、こわくないと
心配性の彼女は言う

そのうち
とるに足らないつまらないものにも
スペアがないと不安になった

スペアは彼女を安心させるのか
それとも、不安にさせるのか

彼女がその答えに気づくのを
スペアの僕はじっと待っていた




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夜に眠りへ落ちた魂は
もうひとつの世界へ旅立つ

それは夢というよりも
パラレルワールドに近い
この世界と同時進行する
もうひとつの別な世界

目覚めてもなお詳細に
細部まで記憶しているのは

たぶんきっとそのせいだ




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